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住まいの動線と冷暖房効率

住まいを新築する時、人の動線を想像した上で、間取りを考えていきます。住まいの動線の起点は、屋外からの入り口である玄関です。住まいの中で、靴を脱ぐ習慣の日本では、玄関は靴を脱ぐ玄関土間と屋内の入り口となる玄関ホールからできています。少し前までは、この玄関ホールに1階と2階を繋ぐ階段を設置することが多かったです。リビングやダイニングに階段を設置しないことで、LDK全体の冷暖房効率を上げることができます。居住空間の快適さを考えれば、玄関ホールに階段を設ける選択が良いと言えます。ただ、子ども達とのコミュニケーションのことを考えると、玄関ホールでなく、リビングやダイニングに階段を設けた方が良いとも言えます。

私の友人が住まいを新築する時、住まい全体の冷暖房効率を考えて、リビングやダイニングに階段を設置せず、玄関ホールに設置することにしました。LDKには、南側に大きな掃き出し窓を設け、北側のキッチン背後の壁には、ハイサイドライトを設けました。そのお陰で、風通しがよくなり、居住性が上がりました。大きな掃き出し窓からは太陽光が降り注ぎますから、晴れた昼間は冬でもポカポカしています。窓ガラスには、複層ガラスを採用しましたので、断熱効果が抜群です。リビングにもダイニングにも階段を設置しませんでしたから、2階へ暖気が逃げたり、冷気が漏れたりすることが無く、冷暖房効率が高くなります。彼女の家族は、御主人と娘さんが1人です。もともと、娘さんは母親である彼女とは仲が良くて、

階段をどこにつけようと、帰宅するとすぐ、必ず、手洗いうがいの後で、彼女のいるキッチンへやってきます。ダイニングテーブルでおやつを食べて、そこでそのまま、宿題をします。家族のコミュニケーションという問題よりも、冷暖房効率を上げることの方が良いと考えたそうです。